2002年9月23日 カヌーで津幡川の清掃
カヌーを使って津幡川の清掃作業を行いました。
津幡高校横の太白橋〜川尻水門の約2.2Km区間
(北国、中日、朝日新聞の地方版に、22日と24日の両日掲載されました [朝日は22日のみ])
大きな「たらい」や「大型のカヌー」をゴミ運搬船にして、カヌーで引っぱります。
そして、熊手や網などを使って、川岸に漂着しているゴミを拾い集めます。
★★★ナギの会の渡辺氏がカヌー持参で助っ人に参上!★★★
当日、現場に着いてビックリ!
新聞を読んで話を知った金沢のカヤッカー、鹿嶋さんが助っ人に来てくれたのだ。
これで4人のカヤッカーが今回のゴミ拾いに参加することになった。
- 飯田 :当会−(発案者)、2人乗りカヤックに乗艇
- 岡山 :当会−ダウンリバーカヤックでカナディアンを牽引
- 渡辺 :金沢市・北間−特別製2人乗りカヤックに乗艇
- 鹿嶋 :金沢市・諸江−オールラウンド艇でたらい牽引を担当
安全第一
水上の作業では、安全の確保が第一です。
上流域での雨量や川尻水門の開閉も事前に確認しました。
参加者は、全員PFD(浮力付きジャケット)を着用し、互いを確認できる範囲で行動しました。
ゴミ拾いのもよう
初めはゴミが少ないので、ゴミの奪い合い状態でしたが、下流でゴミがたくさん見つかり、大型のカナディアンも一杯になりました。
ゴミ拾いの道具は、熊手や網、炭をつまむ道具など、各自でくふうしました。
たらいを引っぱるのは、正解です。(ゴミを移すときに、一気に移せる)
川に放置してあった自転車まで回収し、重たくなったカナディアンを2Km上流の出発点まで引っぱりました。
いいトレーニングにもなりましたヨ。v(^_^)v
このカヌーゴミ拾いの成果は、予想以上の量(軽トラ2回分)になり、津幡川の下流域のゴミはほとんど取り除くことが出来ました。
でも、複雑な気持ちです、とっても。
おかげで時間もかなりオーバーしてしまった。
渡辺さん、鹿嶋さん、手伝って頂き本当にありがとう。
振り返ってみて、今回のゴミ収集は、かなり効率よく成果を上げることが出来た。
カヌーという水上の運搬手段を操作しながらなので、集めたゴミを持ちながら歩かなくてもよいこともある。
今回のように、たらいや、2人乗りカヤックで小回り良く集めたゴミを、運搬用の大型カヌーへ移しながら作業すれば、少人数でもこれだけのゴミを回収できる。
報道
「カヌーで川の清掃」というニュース性もあり、朝日、北国、中日の各紙に掲載されました。
この活動で新たな繋がりができることもねらいでしたが、「川や用水にゴミを捨てないで」というメッセージを伝えることも重要でした。
今回の清掃を振り返って
清掃を行うにも、大量のゴミが出るので、地元の同意から後始末まで考えておかなければならない。
以下は、発端から下準備までのことを書き残しておこう。
発端
9月8日の津幡「真ん中フェスタ」でボートに乗り催し物があり、川の汚れに「きったねー」とか「くっせー」とか言う声が漏れ聞こえていた。
飯田さんは既にカヌーで数回、津幡川を漕いだことがあり、カヌーでゴミを清掃することを思いついた。
岡山にその旨メールを頂いたので、直ちに実行することとなった。
下準備−下見
9月15日、岡山は太白橋〜川尻水門まで、カヌーで下見した。
白鳥橋−おやど橋のカーブは風情のあるところだが、川岸にゴミがいっぱい漂着している。
水門近くの下流部にも、大きなゴミが見つかった。
川辺には水鳥、水中には大小様々な魚がいて、思ったより自然の豊かな川だと感じた。
全て人口護岸になっているのに、わずかな生活の場所で水辺の自然は、たくましく生きている。
その後、17日に川尻水門が開き、ゴミもたくさん河北潟へ放出された。
回収するゴミは減ったようだ。
(しかし、実施後にゴミの多さに驚くことになる)
津幡川下流域をカヌーのフィールドとして検証してみよう。
通常は流れが弱く、毎秒10cmほど。
川幅もあり、隠れ岩やテトラなどの人工物もない。
一見、安全なように見える。
確かに普通は安全だが、状況が変化するとこの川は牙をむくことになる。
増水時、カヌーの避難場所は、おやど橋上流のカーブにできるエディーのみ。
人工護岸なので、岸部の植物が少なく、流されたとき、つかまる物がない。
岸にはい上がる場所も少ない。
また、下流の川尻水門が開くと、一気に水が下流へ流れる。
上流域での雨量や川尻水門の開閉を事前にチェックしておく必要がある。
水門が開かないことを確認しておけば、最下流(川尻水門付近)は土手も低く、川幅も広い。
簡易的なミニ桟橋を持っていけば、カヌー教室に使えそうだ。
下準備−土地の人と話をする
太白橋のたもとには、いくつかの区画で、種々の畑がある。
下見にいったときは、必ず誰かと出会う。
「おはようございます。」 「こんどカヌーで川のゴミ拾いをするんで、今日は下見です。」(岡山)
「それは、大変なボランティアやね」..略..
「そこの河原市用水からのゴミがすごいよ」
「ひどいときはトラックいっぱいぐらい流れてくる」...
「工場からの廃液だろうけど、何時間も水の色が変わったことがある」
・・・・
・・・・
「集めたゴミは、じゃまにならないようこの辺に置いていいですか?」(岡山)
「あとで、土木事務所の業者が回収していきます」
下準備−行政との連携
実施前に、ゴミの処理方法について町の環境安全課に相談した。(環境係:庄田さん)
津幡川は、県(津幡土木事務所)が管理しているので、町の建設課を通して土木事務所と調整して頂けるとのこと。
担当者不在で、翌日もう一度連絡を取った。
建設課:松田さんが津幡土木事務所に連絡を取り、おやど橋から少し上流の実生保育園近くの中州(泥が溜まったところ)にゴミを集めておけば、土木事務所の指定業者が回収するという返事をいただいた。
しかし、翌日、現場を確認すると、その中州は足場が悪く、岸に上がる場所もない。
ここでは回収が困難と判断して、土木事務所へ連絡した。
管理係の山中さんが電話に出て、こちらの指定場所(太白橋たもとの畑の空き地)に変更をお願いすると、すぐに了承された。